Paranoimia featuring Max headroom, Legacy, Peter Gunn featuring Duane Eddy, Legs, Paranoimia, Hammersmith to Toyko And Back
L**E
Five Stars
As described vinyl in very good condition thanks
寿**寿
レア・トラック+ライヴ音源
88年発表。ZTTを離れたA.O.N(アン・タドリー、J.J.ジェクザリク、ゲイリー・ランガン)が発表した編集盤で、「パラノイミア」(7インチ・バージョン)、「レガシー」(12インチ・バージョン)、「ピーター・ガン」(12インチ・バージョン)らレア・トラックに「レッグス」、「パラノイミア」、「ハマー・スミス・トゥ・トーキーョー・アンド・バック」、「作品III」という4曲のライヴ音源を加えたもの。もちろん目玉はライヴ音源であり、フェアライトを使ったスタジオ録音専門のグループという彼らのイメージを払拭するものであった。A.O.Nは当時の音楽雑誌にも盛んに取り上げられ、その初ライヴはテープによる演奏に詩を朗読するという人を食ったものであっため、「本当にアートなライヴ」と揶揄されていたものであったが、本作でのライヴはステージに実際にJ.J.とアンが使用するフェアライト2台を中心に更にアンの方にはメモリー・ムーグ、PPGウェーブなどのシンセ類、更にパーカッション1名、ベース1名、コーラス隊3名というバンド編成で行われているのが注目である。フェアライトをステージに持ち込む自体がある意味でバカげているようにも思えるほど凄いことだが、それを中心に演奏するというのはそれだけでも聞く価値はあると言うもの。レトロ機材のファンならその一点だけで十分に興味が湧くのではないかと思う。そのライヴ音源は想像以上にマトモであり、全く破綻がない極めて音楽的なもの。今では当時のステージもYOUTUBEなどで視聴出来たりもするのであるが、視覚的な部分も含めてバンドとしての彼らの実力をきちんと示したものとなっている。ある意味でスタジオ・テイクよりも魅力的なバージョンもあり本作は無視するには惜しいと思う。